(転載)中国国産アニメフィギュア開発の見通しについて

01/18
フィギュアは精度の高い小型彫刻作品です。映画?テレビやゲームのキャラクターをモデルとして製作しており、芸術品やコレクションとして独特な価値を持っています。フィギュア産業は、米国や日本などの国々では大きな発展を遂げており、アニメや映画?テレビの関連製品の重要な構成要素であり、それに関わる市場や利益には大いに見る価値があります。一方、中国では、映画、ゲーム、アニメなどの産業は既に大きな進歩を遂げましたが、産業網の重要な部分である国産フィギュアの製作と市場は、常にパン?エンターテイメント業界全体の発展に遅れています。なぜなら、フィギュアの製作チームは事業を始めたばかりで、品質や産出高の両方とも不足しています。しかし、一方、中国には幅広い市場や高い消費水準が常に存在し、拡大していく傾向もあるため、国産フィギュアの発展の見通しは依然として非常に明るくて期待できると考えています。 
 
フィギュア;市場;見通し
一、 フィギュアの定義と海外における発展状況
 
フィギュアは、アニメ、映画?テレビやゲームなどのキャラクターをモデルに作られた精度の高い小型彫刻作品です。アニメ、映画、ゲームの派生商品であり、映画?ゲームのバーチャルキャラクターのイメージを実体化したものです。小型については、サイズが主に20CM - 40CMで、人形とモデルの特徴があります。そして、高精度を詳しく説明すれば、製作技術が非常に精巧で、塗装が非常に繊細であることを意味しています。さらに、刻まれた油汚泥あるいは米国の土などの素材を使用することにより、キャラクターの顔の表情、毛髪、衣服の模様などを極めて小さな空間で作成していきます。そして、質感をリアルに再現することやディテールを強調しながら、特定のモデル用塗料を塗装することで微妙な色の変化を小さな空間で表現することができるため、映画?テレビやゲームのキャラクターのイメージをそっくりに再現することができます。
フィギュア産業の発展は日本と米国で非常に成熟しており、かなり大きな文化産業市場になりました。米国では、ハリウッドディズニー映画の関連製品の収入が映画収入の73%を占め、映画自体よりも遥かに高いです。完全なアニメ産業チェーンでは、立派なアニメの関連製品がいっぱい並べられ、ディズニーのグローバル専門店やテーマパークで継続販売され、ドナルドダック、スパイダーマン、トムとジェリーなどのアニメキャラクターのイメージが長年にわたって文化的な影響力と経済的な利益を生み出せます。日本では、アニメに関する出版物が一年間約60億冊であり、その中でアニメと単行本は約21億冊です。日本には430以上のアニメ製作会社と数え切れないアニメ製作者がいます。毎年80以上のアニメ映画と4000以上のアニメが上映されています。日本人の87%はアニメが好きであり、84%の人はアニメ関連グッズを持っています。「海洋堂」「秋葉原」は日本文化産業の名刺となっております。前者は日本最大のフィギュアの研究開発、生産、販売会社であり、後者は中国人が日本に旅行する時の人気のある観光地になりました。 
 
日米のフィギュア産業が成熟期を迎えたことは、アニメフィギュアビジネスの将来性と芸術的価値を裏付けました。その理由は、いかなる二次元の芸術形式よりも強い宣伝力を持っている彫刻という形が並ならぬ効果を挙げていることにあるのではないか。アニメのキャラを実生活で再現するフィギュアは、アニメやゲームに登場する仮想のキャラを実生活に再現させ、現物として身近な場所で接する事で、キャラクターに対する強い愛着を持たせる事ができます。ありとあらゆる物質と同様に、独自の空間を作り上げたフィギュアは、仮想のキャラに強い実感を与えることで、キャラに対する消費者の親しみ?記憶?感動を喚起し、心の引き寄せを求めることもできます。20~30センチ前後の大きさで、リビング、ベッドルーム、書斎のほか、茶卓、展示台など様々な場所に対応できるかなりの柔軟性を持っているため、コレクションや飾り物としてお部屋のインテリアセンスアップと雰囲気作りにつながります。
 
二、国産アニメとゲームの現状
フィギュアは映画、テレビ及びゲームにおけるシーンやキャラクターをモデルに形を作られ、消費者の日常生活に長く影響を与えていきます。フィギュアは仮想のキャラクターを実物で再現しているため、最初のフィギュア消費市場は映画のストーリー、アニメのキャラクター、また、ゲームから育て上げられました。そういった文化産業の業界では一定の常連客があり、それに、お客様たちは、キャラクターと物語に深い思い入れがあり、徐々に、その気持ちや思い出、感情を日常生活に移し、アニメグッズ(特にフィギュア)を購入することになりました。リアルの生活の中に、その感動、喜びを思い出そうするのです。
 
中国では、映画、アニメ、ゲーム産業が既に盛んに発展しています。《ヒーロー》は2002年に商業映画市場を開拓して以来、2011年には国産映画の興収が131億元を超え、2015年には411億元に達しました。年齢分布から見れば、主に20歳から39歳の間に分布し、25?29歳は31.3%、30?34歳は26.8%、35?39歳は13.9%です。映画鑑賞する人々が大きな割合を占めているのが、支払能力を強く持っている人々です。
 
アニメ映画市場では、2014年に全国で上映されたアニメ映画が26作であり、合計興行収入が11億元に達しました。《BoonieBears:TotheRescue》の総興行収入は2億元以上です。2015年には、国内の興行収入は44億6000万元に達し、その中、《大聖帰来》の興行収入は9億5000万円を記録しました。2016年のディズニー映画《ズートピア》は、15億3000万元の興行収入の最高を記録しました。アニメ映画市場の驚異的な影響力が、アニメ映画の関連製品の幅広い販路と予示されています。
ゲーム分野では、2009年、全国のゲーム産業における生産総額は700億元を超えており、営業収入は240億元を上回っています。2014年、産業の総生産額は1000億元を突破しました。さらに、IP(Intellectual Property、知的財産)を核心としたパンエンターテイメントの形成により、文化創造産業全体の発展を導くことができました。なお、購買力を持つサラリーマンも、既に大学生に取って代わり、ゲーム業界における主要な集団として業界の発展を支えてきました。
 
三、国産ガレージキットの現状と未来:
前述の通り、今国内の映画、アニメ、ゲームは既になかなかの発展を遂げました、しかも凄まじい勢いで進んでいきます。しかし国内フィギュアの製作と市場から見れば、まだまだあるべき程度に達していない、映画とアニメとゲームの市場に相応する地位には及ばない。
やはり国産フィギュアにはパン?エンターテイメント業界網が欠けて、日本フィギュアのように産業網に相応することができない。開発はスタッフの能力がまだまだ足りない。質から言うと、3Dモデリングには空間認識力と高いセンス、たくさんの訓練時間が必要である、だからもっとモデラ―が居なくてはならない。そして同時に人体と動物の構造や服の細かい模様などについての課程も必要となる。私たちの国内では多くの学校にアニメ専門と彫塑専門があるが、これらの専門には専攻フィギュアの人材を培養していなかった。
アニメーション学系では、フィギュア製作コースを実行するための優秀な教師や十分な授業時間を確保することができない。一方、コースがある場合、彫刻に関する基本的な入門訓練を提供し、いくつかの基本的な三次元造形を学習することで、フィギュア製作に理解と経験を身に付けさせ、ある種の興味や趣味を育てることに偏っています。一方で、彫刻学系では、教師は優秀な造形技術を持っていますが、ラック彫刻とパブリックアートの方向性に傾いています。伝統的な写実主義に従って、自分の内面的な思考や物理空間を探索したり、素材との対話や新しいメディアの運用を追求したりしています。フィギュア自体に興味を持っているから研究?製作を行う学生はほんの一部しかありません。そして、製作素材について、プロフェッショナルコースが設置されていないため、石粉粘土、SSFフィギュア用の粘土、キャスト樹脂、8012樹脂などのような製作や再現のための素材は教室に持ち込むこともできません。その結果、製作のプロフェッショナリズムが大いに制限されており、未だに伝統的な彫刻学系のティーチング思考と製作パターンに囚われています。また、数量面では、中国で成功を収めたフィギュアチームにおいて、一定の商業的および学術的成功を収めた例として、末那モデルスタジオ、蜘蛛工坊、錆石、北裔堂を挙げられます。しかし、中国という幅広い市場背景のもとで、アニメ、映画?テレビ、ゲームなどの企業が数多く存在しているため、商業資本の注入やエンタープライズプラットホームのサポートがなければ、業界では高い知名度の形成や成熟化で完備な商業販売チャネルを実現することができません。なぜかというと、基本的には一騎討ちするように独自に活動しているため、当面はブランド価値や文化的影響力を持っておらず、フィギュアの開発や製作に関する能力は深刻に不足しています。
これらの愛好者と一部のプロの彫刻家によって構成されたチームは、現在の国内におけるフィギュア製作の主力となっています。彼らは自分や中国フィギュアの実力を強化するために、より多くの技術者と市場資本の参入を必要としています。一方で、商業資本の介入により、フィギュア製作者に労働のフィードバックを与えることができ、より多くの愛好者や実力を持つ専業者がこの集団に参加し、強化していくように促進することができます。一方、市場の方向性に従えば、業界標準の提案と標準化を行うことで、業界の発展目標を明確化し、業界の発展を促進するために新技術を導入し、フィギュア販売の方法とチャネルを拡大することもできます。つまり、中国のフィギュア市場は存在しており、消費者集団もあります。従って、フィギュア産業の見通しは非常に明るく、大いに力を発揮できると言えるでしょう。現段階は初期段階に過ぎません。成長していくために苦労をしなければならないですが、フィギュア業界の従業者にとって、道の先にはより多くのチャンスと明るい未来が待っているはずです!
分享到: